進行性指掌角皮症(手湿疹)とは
進行性指掌角皮症とは、水仕事の多い主婦などの手にみられる慢性の湿疹です。
水、食器洗い洗剤、洗濯用洗剤、消毒液などにより、皮膚のバリア機能が低下して、手の皮膚に炎症がおこると考えられています。一旦、バリア機能が低下すると外部からの刺激で容易に湿疹を再発し、慢性化しやすい病気です。
手のかさかさ、赤み、痒み、ぶつぶつ(小丘疹)、水ぶくれ(小水疱)などの症状がみられ、乾燥にて容易に亀裂(ひび割れ)を生じます。
水仕事の多い飲食店の方、専業主婦、薬品や消毒液などを使う美容師や看護師、紙をさわることの多い事務職の方に多くみられます。
原因
手洗いすぎ、食器洗い洗剤、洗濯用洗剤、薬品、消毒液、紙、ダンボール、その他
(金属アレルギーなど)
当院の治療方法
- ・徹底的に水を避ける。
- 下ばき手袋、ビニール手袋やゴム手袋、ポリエチレンの使い捨て手袋の使用。
- ・寝る前に薬を塗った後は、下ばき手袋をつけて寝る。
- ・外用薬
- 保護用
1日数回、何回も、手が乾いてきたらぬる。 - 炎症を抑える薬
朝晩2回痒みのあるところ、堅くなっているところなどの炎症がある部分に重ねてぬる。
Q & A
- Q 一度手湿疹になると治りませんか?
- A そんなことはありません。完全に皮膚のバリア機能が改善するまで治療すれば、水をさわっても再発しなくなります。しっかり治しきることが大切です。