前立腺肥大症について

  • 55歳以上の男性の5人に1人は排尿にまつわる症状があります。
  • 前立腺は膀胱の下にあり、年齢とともに大きくなることにより尿道圧迫し排尿障害をおこします。
  • 排尿障害の具体的な症状として、以下のものがあります。
    • 1) 残尿感(おしっこが残っている感じがする)
    • 2) 頻尿(日中何度もトイレに行く)
    • 3) 尿線途絶(尿が途中で途切れる)
    • 4) 尿意切迫(急に我慢ができないくらいおしっこがしたくなる)
    • 5) 尿勢低下(尿の勢いが弱い)
    • 6) 腹圧排尿(お腹に力を入れないと尿が出ない)
    • 7) 夜間頻尿(夜間に何度もトイレに行く)
  • 診断

    上記7つの症状が高度で複数ある場合、前立腺肥大症が強く疑われます。
    血液検査と画像診断で癌を否定したのち、薬で加療します。

  • 治療薬

    3種類の薬があります。
    排尿症状(おしっこが途切れる、お腹に力を入れておしっこをしている)が主体の人にはα1遮断薬を。
    畜尿症状(日中の排尿回数が多い、夜間何度もトイレに行く、急に我慢できないくらいおしっこがしたくなる)が主体の人にはPDE阻害薬を。
    前立腺のサイズが大きい人には5α還元酵素阻害薬を。

    症状が重なる場合は上記の薬を組み合わせで処方することもあります。
    症状に応じた処方をさせていただきます。